今回は　【プラシーボ効果はどのように起こるのか】　について書いていきたいと思います。

 

まず、この【プラシーボ効果】とは、、、

本来は薬としての効果をもたない薬（物質）によって、得られる効果の事です。

『痛み』と『鎮痛』はどちらも関連脳領域の活性化によっておこります。

ペインマトリックス（痛みを感じている時に脳が活性化する部分）による『痛み』は、　記憶・言葉・予測・ストレス　などの不安や恐怖の情動によって脳領域が活性化されて起こります。
⇕　⇕　⇕

反対に　『鎮痛』『ペインマトリックスの活性化抑制』『プラシーボ効果』などは　　信頼・安心・希望・感動　などの情動により『報酬系回路』や『脳幹下行性抑制係』の働きによって発生します。

 

※　ただし　『鎮痛』　の効果は　『不安や恐怖』　などのストレスで働きが弱まったり、人によっては　『偽薬』や『施術』などのトリガー（起動装置）を必要とする場合があります。

 

これらは、人間がもつ　『免疫機構』や『防衛反応』が深く関係しています。

 

実は、痛み　も　鎮痛　もどちらも　　身体を守る反応　です。

人や動物は痛みによって自分の危機的状況を感知するようになっています。

★　『痛み』➡は身体を守るための第一の情報なのです。

★　『鎮痛』➡はその後の自己治癒による反応

もしくは、　『より危機的状況に陥った場合の応急処置』　となります。

そのため、報酬系や下行抑制系によるエンドルフィンやドーパミンなどの

脳内ホルモンの活性化が必要となるのです。

つまり脳の活性化の機序（メカニズム）としては

〖①痛み➡②鎮痛〗　となってしまうのです。

 

ある研究では動物の免疫機構の活性化には
『日照時間が増える』　ことが関連しているという報告があります。

これは、『プラシーボ効果』　や　『自己治癒力の増加』　には
『免疫機構』　がよりリスクやエネルギーの出費が少ない環境条件のリソースの1つとして　『日照時間』　をスイッチとして脳が判断しているのではという研究です。

 

痛みは想像によって引き起こされますが、
治療には条件や環境が必要となる場合もあります。

もし原因が分からない　もしくは　なかなか改善しない
痛みでお悩みの方は、お早めにご相談ください。

 

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