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この記事では　『ぎっくり腰と骨の異常』　について書いていきたいと思います。

ぎっくり腰は骨を痛めてるの？

前回の記事では『ぎっくり腰は炎症なのか？』について書きましたが

はじめてぎっくり腰なった方からの質問でもう一つ多いのが

『ぎっくり腰は骨を痛めているのか？』です

『骨を痛める』がどのような状態なのかの定義は難しいですが

一般的には骨折や椎間板ヘルニアのような状態のことを指しているのではないかと思います

果たしてぎっくり腰は『骨を痛めている』のでしょうか？

骨を痛めるとは？

骨を痛める状態とは　端的に言うと

骨折

脱臼

骨挫傷

椎間板ヘルニア

といった症状かと思われますが

ぎっくり腰の場合のほとんどは

上記のどれにも当てはまることはありません

 

重い荷物を持ち上げたりして起こる際に

『グキっとした音がした』

というイメージが『骨を痛めた』ように感じる要因なのかも

しれませんが、実際は骨が折れたりしていることは

ほとんどありません

高齢者や骨粗鬆症などの疾患などが無い限り

骨折や脱臼を起こすのはかなりの外力が必要です

これは椎間板ヘルニアも同様です

起きるとすれば

過度なウェイトトレーニングや交通事故などで

骨を損傷する可能性がありますが

その場合は急激な外力がかかっていると言えます

 

つまりぎっくり腰で『骨を痛めている』ということは

かなりまれだとことになります

 

ちなみにぎっくり腰で整形外科を受診すると結構な割合で

『『軽いヘルニアです』と言われました！』

という方がいるのですが

これはもともとその人が持っていたヘルニアであり

ぎっくり腰になったから発症したものではありません

 

椎間板ヘルニアについては

『椎間板の変性は、腰痛のない健康な人にも85％という高い確率で見つかる』

という報告もあります

つまり椎間板ヘルニアが痛みを出している原因になり得るわけでは

無いのです

 

もちろん圧迫骨折などの重篤な症状が潜んでいる場合も

ありますので、楽観視しすぎるのも要注意ですが

ぎっくり腰の場合、レントゲンで原因が見つかることの方が少ないので

あくまでレントゲンは異常が無いかを確認する

くらいの気持ちで受けてもらうことをお勧めします

 

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