当院の院長・廿日出がボディバランス整骨院を開院するまでの物語です。

「うわっ！もうダメだ・・・死ぬ～」「ガッシャ～～ン」「ピーボーピーポー」

約１０年前、バイクで高速道路を時速100キロで快適にｌ走っていた私は隣を走る車と接触し、激しく地面に叩きつけられ激しい痛みにうめきながら生まれて初めて救急車に載せられ病院へ運ばれました。

先生「骨に異状はないですから湿布と痛み止めを出しときますね」
私「…………（えっ！それだけ？）」

追い立てられるように貸し出された車椅子から降ろされた私は、悔しさと情けなさと怒りの混ざったまま付き添いの肩を借りて家へと向かいました。

当時カイロプラクティック学生だった私は
「絶対にこんな医療家にはならないぞ！！」
と、強く誓い、その想いはいまだに忘れることはありません。



瀬戸内海の島に生まれた私は中学・高校と陸上部の練習に明け暮れ（といってもたいした成績はないですが）その時に感じたスポーツの素晴らしさに魅せられ、卒業後はスポーツトレーナーになるために大阪の専門学校に入学しました。

専門学校卒業後そのまま大阪に残りスポーツクラブに就職し、大人から子供までたくさんの会員さんやスタッフ・上司との出会いに恵まれ毎日楽しく過ごしていました。（その時のスタッフとは今でもお付き合いさせてもらってます）

しかし、何年か過ぎて行くうちにある思いが私の頭の中を占めるようになりました。それは… 「スポーツクラブって、来ている人のほとんどはすでに健康な人だ！」
という事実でした。

「こういう施設にさえ来れずに困っている人の役に立てないものか？」

一旦思い始めたら即行動の私は後先考えずに辞表を提出してしまったのでした。

そこからは苦労の連続でした。とりあえず学校に入学するにもお金がかかるのだけはハッキリしていましたから、資金稼ぎのためにトラックの運転手・牛乳配送・バイク便ライダーなどの危険できつい仕事を渡り歩き、ようやくカイロプラクティックの学校に入学したあとも、仕事・学校そして月に2回は大阪から広島の実家に出張治療に通っていましたのでまさに不眠不休の日々でした。



卒業後も治療院での勤務、月2回の広島出張治療・治療研修会参加と引き続き勉強勉強の日々でしたが、Ｕターン開業を目標にしていた私は夢に向かって一直線でした。

現在、皆さんのお陰でボディ・バランスクリニックも地域ダントツ一番の治療院という自負と過信のもと、たくさんの方々に支えられながら成り立っています。　カイロ学校卒業時に生まれた長男は8歳に、Ｕターン開業時に生まれた長女はもうすぐ6歳になります。

ボディ・バランスクリニックはこれからもあなたのボディ・バランスクリニックであります。来ていただいてる皆様への責任として、これからもボディ・バランスクリニックは発展拡大、質の向上とともに、気楽に来院できるフレンドリーな治療院を目指します。どうぞ末永くご愛顧よろしくお願いします。

2004年11月8日の誕生日に　　廿日出庸冶

当院の院長・廿日出が開院してから現在に至るまでの物語です。

アフターザ・ヒストリー（裏話）本当の地獄はまだ先にありました…。お時間のある人はお読みください。

1999年2番目の子供（娘）が生まれた年に、大阪から帰郷し当地東広島市にて開院。

「開業3年間は食えないと思え」という治療業界の先輩たちのアドバイス（？）を受け、はじめは全く一人で治療、会計、受付、電話対応すべて行い、せっせと真面目に治療活動をしていました。

「いつかは広島で開院」を目標に頑張ってきていましたので、毎日毎日患者さんの痛みと格闘する日々はそれはそれは楽しい日々でした。

しかし、3ヶ月後「なんだかおかしい・・・？？？」と思い始めました。

そう、ご多聞に漏れず先輩方の予言とも言える上記アドバイス通りに陥っていたのです。 （要するに経営難です。）

患者さんの数は当初の計画通り来ていただけているのだが、いかんせん支払いが多くて多くて毎月赤字を垂れ流す事態に陥っていました。

「治療家は治療技術の勉強ばかりしていて、ビジネスと言う視点で物事を考える点が欠けている。」とよく言われているのを聞いてはいましたが、支出の事を頭に入れずに開業をしてしまった私は、まさに自分がその通りの人間だったようです。

以降3年間、暗～く長～いトンネルのような日々が続き、いつまでも家族に苦しい思いをさせられないと思い「いよいよココまでかぁ」と廃業を覚悟しました。求人雑誌を買ってきて「もしもし。求人雑誌を見て連絡させていただきました…。」と実際に数社に電話をかけたりもしました。

でも結局は辞めずにいます。

このままいけば破産だと分かっていても、この3年間で常連となってくれた患者さんや、 たくさんのお友達を紹介してくれている患者さんの事を思うとどうしても辞めれなかったのです。なかなか決まらない再就職にホッとしている自分がいることにも気づきました。

こうなったら開き直りしかありません。

「このまま普通に続けても潰れるんだし、それなら思いっきり思い通りにやってみて潰れよう！」と覚悟を決めました。

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