最近は、インターネットの発達で、欲しい情報は端末のボタンを押すだけで、手に入るようになりました。
にもかかわらず、病人が一向に減らないのはナゼでしょう。それは、あなたが一生に渡ってお世話するはずの肉体なのに、どのように機能し、どのように反応し、どのように扱うのかの教育が全く成されていないからです。どなたにも学生時代、ほんの少し教科としては学んだ覚えはあると思いますが、ほとんどの方は記憶から消え失せ、どのように日常で応用するのかまでは学びません。
その結果、以下のようなおかしげな神話がはびこっています。当院では、目先の情報に左右されない、身体の原理原則に基づいたアドバイスをさせていただくように、心掛けております。
当院スタッフ
「これは、ヘルニアではないかもしれませんよ」
患者さん
「いえ、ヘルニアだと病院で言われました。レントゲンでも変形していました。」
レントゲンの利点は「見える世界を忠実に映し出す」ことです。しかしそれは、痛みの原因を映し出していることとイコールではないのです。ヘルニアが飛び出していても、軟骨がすり減っていても、痛みの出ない人がほとんどです。原因の多くは、血液やリンパ液・神経・ホルモンなどの流れが、機能的に乱れた時と言えます。レントゲンやCT、MRIなどは、いわば静止している世界です。技術の発達で、進化してきていますが、見える世界も大事ですが、映らない世界のほうが、大事なこともあります。