最近は、インターネットの発達で、欲しい情報は端末のボタンを押すだけで、手に入るようになりました。
にもかかわらず、病人が一向に減らないのはナゼでしょう。それは、あなたが一生に渡ってお世話するはずの肉体なのに、どのように機能し、どのように反応し、どのように扱うのかの教育が全く成されていないからです。どなたにも学生時代、ほんの少し教科としては学んだ覚えはあると思いますが、ほとんどの方は記憶から消え失せ、どのように日常で応用するのかまでは学びません。
その結果、以下のようなおかしげな神話がはびこっています。当院では、目先の情報に左右されない、身体の原理原則に基づいたアドバイスをさせていただくように、心掛けております。
当院スタッフ
「これは、ヘルニアではないかもしれませんよ」
患者さん
「いえいえ先生。昔と比べたら、弱ってきましたよ…」
死ぬまで若いままのつもりでしょうか(笑)。
ここで問題なのは、元気がなくなった部分に目を向けるか、残っている“今”元気な部分に目を向けるかです。その眼の向け方で、その人の人生の質が変わってきます。
抵抗しようのない老いに対し、否定的になることは、今から生きてゆく人生を否定しながら過ごしてゆくことですので、楽しいはずがないですね。
笑っても1年、嘆いても1年。どうせ同じ1年なら……。