最近は、インターネットの発達で、欲しい情報は端末のボタンを押すだけで、手に入るようになりました。
にもかかわらず、病人が一向に減らないのはナゼでしょう。それは、あなたが一生に渡ってお世話するはずの肉体なのに、どのように機能し、どのように反応し、どのように扱うのかの教育が全く成されていないからです。どなたにも学生時代、ほんの少し教科としては学んだ覚えはあると思いますが、ほとんどの方は記憶から消え失せ、どのように日常で応用するのかまでは学びません。
その結果、以下のようなおかしげな神話がはびこっています。当院では、目先の情報に左右されない、身体の原理原則に基づいたアドバイスをさせていただくように、心掛けております。
当院スタッフ
「○○さん、高血圧なんですね。」
患者さん
「そうだったんですか、薬を飲んでいるので、数値は安定してますよ。」
高血圧の原因は動脈の硬化です。程度の差はあれ、柔軟度に問題が発生しているということです。薬は、血管の柔軟性には影響を与えません。硬いまま拡げているだけです。
これを知らずに「薬で治っている」と勘違いし、食生活などの生活環境を見直さなければ、ある日突然の脳卒中のリスクを大きくします。特に、糖尿病のある方には、重要な話です。良心のあるドクターは言います、「薬は症状を抑えているだけです」と。
もちろん、薬の力を借りるべき段階はあります。
しかし、「これで治っている」と思うのは禁物です。